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【パワハラ体験談】人の気持ちがわからないパワハラ社長

グラフィックデザイン制作業の会社で中小零細・家族経営でした。当時私は48歳(グラフィックデザイナー)。年齢が社長より私の方が少し上で、「舐められてたまるか」といった警戒心を持たれていると感じていたので、私はかなり低姿勢で接するように気をつけていました。過去に在籍していた社員の存在をふまえ、同じ鉄を踏むまいと身構えていたようです。(私とは別人なのに…)

ある時、私の父が膵臓癌になり手術を受けることになりました。手術後、医師による説明を家族は受けなければならなかったので、社長に時間をもらえるようお願いをしました。一応「大変だね」等気遣いを見せてくれました。「どこの癌なの?」と聞かれ、当時ちょうど元千代の富士が膵臓癌で亡くなっていたので、解りが良いだろうと思い「千代の富士と同じ膵臓です」と答えました。

私はできるだけ重い感じにならないようにと気を遣って、有名人の話題を出したつもりでした。すると思わぬ反応を返されました。「じゃあ、ダメかもね」。部屋にいる人全員が聞こえるような大きな声で、まるでパフォーマンスのような言い方でした。私はあまりにひどい発言に非常にショックを受けましたが、冷静に「まぁ、本人に頑張ってもらうしかないです」と言い、時間をもらうことを許されたお礼を述べて自席に戻りました。

周りの社員は傍観するばかり

不思議と激情がこみ上げることなく、冷静に応対できたことは良かったと思いました。それにしてもあまりにひどい言われようなので、絶対に許すことはできないと思いました。それまでも何かと私にきつく当たっていた社長に対して下手に出ることで対応していましたが、もうやめようと思いました。「こんな人間、もうどうでもいいや」と気持ちを切り替え、最低な人間として思い切り軽蔑しました。

パワハラを受けている事を同僚には話しませんでした。その場でみんな見聞きしているわけなので、私は孤立するばかりでした。知人には何人かに話しました。皆一様に「ひどすぎる!」という意見で、なかなか信じられないようでした。家族には辞めると決めた時まで言いませんでした。勤めを続けようとしているときは言えなかったです。

社長が私を標的にしているパフォーマンスじみた言動をするのに、周りの社員は傍観(結果的な同調)をするばかりなので、誰にも助けを求められませんでした。「俺はこいつをこういう風に扱うぞ」とみんなに示すための言動が度々で、同じようなミスをしても私にはキレて怒鳴り、気に入った社員には穏やかに指摘するだけという具合でした。

年齢や性別による差別を実感

一時は体調を崩し、辞めようと考えましたが、このまま辞めるのは違う気がすると思い、自分の態度を改めました。必要以上にへりくだることはしないよう気をつけ、私は絶対に許さないという態度で接しました。社長が失言だったと認めたり謝罪したりしてきたら、その時は考えようと思いましたが、そういうことは一切なかったし、どう考えてもこんな風に扱われるのはおかしいと思ったからです。

かの暴言から1年数か月後に私は辞めました。最終的には私の名誉を毀損する行為等があった場合に法的に賠償する誓約書にサインをさせることができました。私はたった一人で頑張りぬいたことを誇りに思っています。

年齢や性別、外見などのパッと見の情報だけで安易に判断せず、人となりを丁寧に見て欲しいと思いますが、なかなかそういう上司には巡り会えません。自分の年齢が上がるにつれてそう実感することが増えました。そして私は期待しすぎなのだと思いました。世間的には年齢や性別でこのように扱われるのだということをある程度踏まえておくことが必要だと思い知ったことが、教訓であったと言えるかもしれません。

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