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パワハラに負けない心と対処法について解説するパワハラ救済サイト

ここは軍隊?地獄の始まりでした。

これは2年前の話です。当時私は28歳で飲食店の厨房に勤務していました。それまで5年働いていた職場を離れ新しい料理の勉強も兼ねてそこの職場を選んだのですが、そこの料理長がとんでもないパワハラ男だったのです。

個人経営のその居酒屋は厨房のレギュラーメンバーが5人。料理長と副料理長、そこに私を含め3人のレギュラー。また、ホールスタッフはアルバイトを含め10人程で計15人でお店を回していました。チェーン店程の大きさはないもののそれなりの広さの居酒屋です。

勤務に当たって私の先輩に当たる社員が、「とりあえず当たり前の礼儀と挨拶をしっかりしていれば殴られる事はないから頑張ってね」とアドバイスをされました。(殴られる?どーゆー事?社会人としての最低限のマナーは大丈夫のはずだけど)そんな疑問を抱きながら勤め始めの最初の1週間はとりあえず平和に過ぎていました。

しかし、そこからが地獄の始まりでした。この職場は軍隊か、という程に料理長の指示通りに動かなければならないのです。例えば効率を考えて料理の手順や提供の順番を自分なりに考えて実行したとします。すると、お尻に衝撃が走ります。そうです、料理長の痛烈なキックが飛んでくるのです。例え非効率でも料理長の言う事は絶対で逆らった日にはキックの嵐です。

【俺の酒が飲めないのか】会社の飲み会はさらに地獄

また、冷蔵庫の開け閉めの際『バタン』と音を出してもお尻に衝撃が走ります。そうです、料理長の痛烈なキックがまたしても飛んでくるのです。彼曰く音を出して開け閉めするとびっくりして腹がたつから絶対音を立てるなというのです。そんな無茶な。ピーク帯の厨房はまさに戦場です。そんな中、冷蔵庫の開け閉めをまるで茶室に入る時のように両手でゆっくり丁寧に開け閉めなんて出来るわけがありません。

しかし、少しでも音を立てると飛んでくるキック。その研ぎ澄まされた聴覚を少しでも味覚の方に役立ててくれたらと思いながらキックを喰らう毎日でした。また、会社の飲み会の席でもパワハラ満載です。呑む席なのですが、料理長に狙われた人間は1番奥に追いやられ、その人の隣に料理長が陣取ります。なのでトイレなどで席を離れる時は料理長に一言断りを入れて席を立たなければならないフォーメーションを組まれます。

しかし、そんな事は許されません。例えば私が隣になった時はどれだけトイレに行きたくても席を立つ事は許されず、飲んだらすぐ継ぎ足され「俺の酒が飲めないのか」と永遠と飲まされ続けられました。幸い私はお酒が強かったので何とかそのペースで飲み続ける事が出来ましたが、これが飲めない人だとどうなっていた事か。アルコール中毒になってしまったら命にも関わる事を果たして料理長は知っていたのでしょうか。

【料理長を解雇へ】1か月後に3人の厨房のスタッフをスカウト

このように仕事内外で毎日のように理不尽なパワハラを受けているうちに、(これが料理の世界だと当たり前なのかな)とその行為自体を受け止めるべきなのかと思った時もありますが、やはり余りの理不尽さに次第に腹が立ってきて、オーナーに日々のパワハラを相談しました。オーナーもその料理長の人間性にはかなり困っていたらしいのですが、実際解雇するとなると厨房の人数が足りなくなり店が回せないので解雇出来ないと言われました。

確かに戦力としては必須な人間でしたが、その前に私含め料理長の下で働いていくスタッフが壊れてしまうと思い、自分の人脈を使って厨房のスタッフをスカウトして人員不足を解消させるので解雇を考えてくれるよう交渉しました。結果1ヶ月後3人の厨房スタッフを確保する事に成功して約束通りその料理長は解雇となりました。

パワハラを受けているなら絶対に我慢してはダメだと思います。私の場合運良くその料理長の解雇という形でパワハラの幕は閉じる事が出来ましたが、もしスカウトが失敗していたとしたらこの仕事を辞めるつもりでした。そのような考え方は決して逃げだとは思いません。精神的、健康的に働ける事が絶対だと思います。

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