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パワハラに負けない心と対処法について解説するパワハラ救済サイト

パワハラにあっても自己嫌悪に陥る必要はない

【指導係の私を名指しで罵倒】言葉だけでなく身体的暴力も

私が28歳のころ、臨床経験は6年目を迎える看護師として病院勤務をしていた時でした。病院自体は、地域密着型で病床数100床程度の小さな病院、全スタッフ数は100人~150人位の規模です。医療財団法人に、当病院が属しておりましたので、関連病院を合わせると、1000人以上のスタッフは在籍していました。

当時、新卒や中途採用で入職されてきた方々への指導係を看護師長から任されておりました。指導係の主な内容は、看護計画を記載する用紙の修正・チェックや、現場での点滴の仕方など実際の指導、入職されたばかりの方々への心理的なサポートでした。しかし、新卒や中途の方々に不備があると、師長から真っ先に私が怒られていました。最初は、師長からの怒られ方に一貫性があり、どういう指導をしたらいいのか、等の個々に合わせた指導方法を具体的に提示してくださり、すぐにその当スタッフにフィードバックをしていました。

師長は、100%を要求される方で期限までに用紙の作成が間に合わない場合は、事前に私が代わりに紙面作成をしていました。すると師長は、私が作成しても新規入職者の方々にとっては勉強にならないし、いつまでまっても育たないと怒られました。師長が求める100%に沿い、新規入職者の方々と夜12時頃まで残業することは当たり前の日常になっていきました。

徐々に、師長は私の指導方法が至らない点を、全体会議の場で全スタッフがいる前で、私の名前を名指しして罵倒するようになっていきました。日常的にされる無視、目を合わせない行動は当たり前でした。究極なのは、私が残業をし過ぎて疲労による発熱により、受診のため1日お休みを頂きたい旨を申し上げた際には、無責任だ、すぐ投げる、いなくなった方がまし、と私自身の否定にまで師長の発言が及びました。言葉の暴力だけでなく、身体的暴力もあり、師長が足を蹴ってきたこともありました。

【パワハラの認識の薄さ?】パワハラはあって当然の職場

パワハラをされてきた最初の段階では、私の業務効率の悪さに罪悪感を抱き自己嫌悪になりました。しかし、2ヵ月あたりが過ぎて身体的なパワハラにも至ると、空を飛んでいる状態といいますか、無力感で師長が罵倒していることは音楽みたいに聞き流している状態でした。夜間不眠、食欲不振、めまいがひどくなり、精神科を受診した所、うつと診断されました。

同期には相談していましたが、中堅層の立場もあり安易に他の上司や部下には相談できない状況でした。診断書とともに、師長のさらに上の上司である人事部の事務長に提出しました。事務長には、それまで受けてきた無視・大声での罵倒・身体的暴力等のパワハラの経過を報告、相談したところ、受け流されました。

事務長、師長ともに40代後半の方で、時代的にパワハラそのものの認識の薄さ、またパワハラはあって当然という対応でしたので、これ以上自己犠牲をする義務はないと思い、退職を決意しました。かかりつけの精神科の医師に要休職と記載して頂き、3ヵ月休職後の退職となりました。

この経験で、パワハラ自体の言葉、認識は時代とともに濃くはなってきているものの、いわゆるアラフォー以上の方々、丁度管理職についておられる年代の方々は、自分たちが経験をしたことがないこと、またはパワハラはあって当然という時代でしたので相談しても時間の無駄です。自分の心身に不調がでた際は、自己犠牲をはらう前にその職場を去ることをお勧めします。パワハラ自体をしている当人をどうにかしようと交渉や提案など無意味で無駄です。当本人たちはパワハラと認識さえしていないからです。

【パワハラをする人はかわいそう】説得なんて意味がない

当人たちに認識してもらえるまでの時間があるくらいなら、私はプライベートに使った方が断然幸せです。退職前、私はパワハラをしてきた師長を見ると、残念でかわいそうな人だ、きっと子供の頃にいじめられた経験があるのだろうと上から目線でみていました。

情や教育をまともに受けられなかった、貧乏などの師長の家庭環境も因子としてあるのだろうと思っていました。かわいそうな目でみること、非常にかしこまった謙譲語での対応で、まるで自分が王女様のような立場を自分の心に築いていました。平成と昭和の教育体制や、いわゆるゆとりといわれるようなバックグランドがそもそも違うので、どう説得を試みようとしても無駄です。そこに生まれる葛藤や自己嫌悪、自己責任感など抱く必要性はゼロです。全くのゼロです。

当人たちは、多分パワハラされて指導されたという経験があり、パワハラ自体が美学とされている可能性もあります。理想論をずっと掲げていても、今の時代ロボットが人間の代行になる科学革新にシフトされているので、パワハラ自体が理想論として掲げている職場環境はいずれ潰れます。

看護師なんぞ、現代では職場はいくらでも需要があります。ちなみに、私はパワハラを良い理由に3ヵ月の休職中には、傷病手当を頂いていたので、思いっきり海外旅行を楽しみました。パワハラしてくれたおかげで、ありがとうございます、といいたいくらいです。

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心を病んでしまうほどのパワハラを受けることは大変つらいものですが、見方を変えれば、自分の人生をどう選択していくのかを深く考えるきっかけにもなります。

 

今の仕事を続ける、転職する、独立する、Wワークをするなど、どの選択をするのかはあなた次第です。

 

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