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人格否定するパワハラ上司の3つの特徴と対処法


最近では、表立って人格否定をしてくる上司はそれほど多くはないかもしれません。ただ、説教がエスカレートしたり、感情の高ぶりに任せて人格否定にまで発展してしまうケースはあるようです。

そんな人格否定をしてくる人が上司になった場合はどのような対処が有効なのでしょうか。人格否定をする上司の特徴や対処法についてまとめてみました。

人格否定する行為はパワハラになるか?

人格否定をしてくる行為は、当然、業務と関係のある適切な指導とは言えず、精神的な苦痛を与えるものですからパワハラに当たると言えるでしょう。後述するパワハラ体験談では、上司の説教が部下の人格を否定する要素が含まれていました。具体的に人格を否定する行為とはどういうことなのでしょうか。それを理解するために、まず「人格」について説明していきます。

人格とは、生まれ持った能力や成長の過程を通じて培われたその人ならでは人柄や人間性をいいます。例えば、「あの人は人格者だ」というような場合は、単に能力が高いだけでなく人柄や性格も含めてとても優れている、素晴らしい人だという表現をするときに用いますよね。

人格否定とは、その人の人柄や人間性、性格を否定する行為です。では、どんな上司のタイプに人格否定をする人が多いのでしょうか。こんな性格の上司には要注意です。

職場で人格否定する人の性格

自己中心的で自己主張傾向が強い

人格否定してくるタイプに多く見られるのは、自己主張の度合いが強いという事です。今回頂いた体験談の上司も「かなりしつこくお客様に食い下がるというスタイルで営業成績を上げ、部長という地位まで上がってきた人でした。」とあるように自己主張の強さが伺い知れます。

自己主張が強いだけではそれほど問題になることはないかもしれません。ただ、自己中心的で周りが見えていないタイプには要注意です。

良い意味では、上昇志向が強いという言い方もできるでしょう。自分を積極的にアピールすることで評価をしてもらいたいと考えているので営業には向いているかもしれませんね。ただ、営業マンとして優秀な人がマネジメント能力にも優れているとは限りません。

承認欲求が強い

人は多かれ少なかれこの承認欲求を持っています。上司本人も会社や周囲から「上司として認められたい」という考えがあるでしょうから、部下を育成・指導するためにあれこれ試してくるでしょう。

しかし、部下が結果を出せないでいることは、「指導している上司の能力がない」ということを自ら証明してしまうことにもなりかねません。そこで、相手を否定したり評価を下げることで相対的に自分は正しい、自分の指導法が悪いのではなく部下のスキルや資質に問題があるのだと結論付け、自分の評価を高められると考えてしまいます。

意外と世話好き

意外かもしれませんが世話好きな側面があります。一見すると面倒見の良い上司に映るかもしれません。体験談でも「これから飯行くぞ」と連れて行かれていましたね。もちろん部下からすればお断りしたいのですがそういうわけにもいきません。

上司からすると親切心で行っている場合もあります。ただ、それは上司の思い込みでしかなく、実は他人からの評価を気にした結果、自分の評価を高めるために行われるのです。決してあなたにご飯をおごりたいから声をかけているのではありません。

ここでひとつ、実際に人格否定をされた体験談をご覧ください。ケースバイケースになりますが、一つの解決策が見えてくるでしょう。

パワハラで人格否定された体験談

その上司はかなり変わり者という評判でした。しつこくお客様に食い下がるというスタイルで営業成績を上げ、部長という地位まで上がってきた人でした。私はどちらかといえば淡白な性格で(なぜ営業になったのかといわれそうですが、面接時に打診されて受けざるをえませんでした)、なかなか成績を上げることができず、人格否定の説教を受けることが多かったのです。

特に、定時後上司の机の横に立たされ、30分1時間と延々と説教されるのはかなりの苦痛でした。業務の内容についてであればそれもやむを得ないのですが、「お前は学生気分が抜けてない。顔を見ればわかるんだよ」「家で甘やかされてきたんだろう。そういうヤツはダメなんだ」「おぼっちゃん」などと業務と無関係な、かつ人格を否定する非常に屈辱的な内容も多く、怒りを抑えるのに必死でした。

それは社内だけにとどまらず、ひとしきり話したあとは、「これから飯にいくぞ」と連れて行かれ、そこからさらに食事を取りながらの説教が続きました。当時は、なんとか上司を持ち上げて、自慢話や武勇伝に移行させようと工夫していた気がします。それも十分しんどいのですが、説教よりはましですので。あのころは、出社時、会社まで続く道を歩きながら、毎日上司に対する恨み言をぶつぶつとつぶやいていました。はたからみてかなり怪しかったのではないかと思います。

パワハラ上司はパワハラだとは思っていない。

その上司は、次第に閑職に追いやられていきました。時代と共に昔ながらの営業スタイルが通じなくなり、逆にお客様から不興を買うことが重なったからです。まずは支社に転勤となって、その後関連会社に出向となり、私と無関係になったのですっかり忘れていたのですが、いつの間にか会社を辞めていたようです。

もう縁が切れていたので、特にスカッとしたとかいう感情もありませんが、色々な不満を結果で黙らせていたタイプの人間は、その結果が出せなくなったときに落ちていくものだな、とは思いました。

今になって思い出しますが、件の上司が支社に転勤となった後のこと。なんとか人並みには働き、わずかですが昇進もしていた私は、所用で支社に行った際に久しぶりに元上司に会いました。

私としては、一応昔世話になった人ですから挨拶をしたのです。そのときに帰って来た言葉が「お前は変わらないなあ~。まだ学生気分なんだろう。顔を見りゃわかるよ」だったので、ああ、この人こそもう変わらないのだな、と思ったものでした。

人格否定する先輩や上司の怒り方具体例

今回頂いた体験談にも「お前は学生気分が抜けてない。顔を見ればわかるんだよ」「家で甘やかされてきたんだろう。そういうヤツはダメなんだ」「おぼっちゃん」などと業務とは関係ない部分を指摘していることがわかります。

他にも「お前の親の教育が悪かったんだな」とあなたではなくあなたの親などを侮辱する発言や「●●とお前とは何もかも雲泥の差だな」と誰かと比較して部下を否定する言動、「お前なんかどこに行ったって通用しない。」などと根拠がないにもかかわらずあなたを否定する言動が挙げられます。

なぜ、上司はこのような人格否定を繰り返すのでしょうか。上司の心理状態はどうなっているのでしょうか。

部下の人格否定をする上司の心理状態

自信がない

高圧的な態度を取る上司に限って「自信のなさの裏返し」であることが多いようです。上司は不安なのです。上司としてちゃんと部下をマネジメントできているか自信がないので、あなたを否定することで自分の存在や評価を高めたいのです。

周囲を巻き込みたい

自分の存在や評価を高めたいと思っているので、自分の行動を周りにも知ってもらいたいと思っています。わざわざ皆のいる前に説教をするのはあなたの評価を下げることで周囲に自分は上司であることを知らしめることが目的です。

認めてもらいたい

上司の立場になれば自分の存在意義を認めてくれる部下の存在が必要になります。幼少期に親に愛されなかった、認めてもらえなかったなどの経験が承認欲求をさらに強める結果となっています。

こんなタイプの上司にあなたも悩まされている一人かも知れません。でも、上司のタイプを知ることで「なんだ大したことはないんだな」と思えるのではないでしょうか。では、このタイプの上司とはどうやって付き合っていけばいいのでしょうか。

人格否定するパワハラ上司の対処法

否定しないこと

相手は上司。言い返したところで何の解決にもなりません。火に油を注ぐだけです。このタイプの上司はプライドが高いのも特徴ですから、その場をやり過ごし怒りが収まるのを待つのが得策です。

話を聞く

人から認められたいという欲求があるので、あなたが話を聞いていないなと感じるとさらに伝えようと話すようになります。これが説教が長くなる原因です。上司は自分の気が収まるまで話し続けます。

思いやりの心を持つ

あなたに説教する上司は、自分に自信がなく人から認められることを欲し、あなたに自分の主張を認めてもらいたいと思っています。下手に持ち上げたりするのは逆効果になる可能性がありますが、上司のプライドが満たされるように振る舞える寛容さがあると上手くやり過ごせるでしょう。

人格否定をされるストレスでうつになる前に

パワハラから逃れる術はまず「物理的に距離を取る」ことでしょう。パワハラをされて嬉しい人はいません。今回のケースでは、上司が転勤となったことで距離を取る事ができたようですね。自分のやり方で結果を出してきた方に多いタイプのパワハラ体験談でした。

ただし、上司の異動は自分ではコントロールできません。転勤や部署異動の決定権は当然会社にあるからです。上司の言動が業務を離れたところで適切な範囲を明らかに超えているなと感じたら、我慢をし過ぎずに人事に相談する事が第一歩です。上司はパワハラをしているという感覚がないので、相談する際は日時や言動をしっかり記録し水掛け論にならないよう注意しましょう。

会社の対応を見極めたうえで問題を放置するような会社であれば、労働組合や外部の専門機関に相談します。その際にはあなたの主張を裏付ける証拠がしっかり整っていることが重要です。ただ相談するだけでは一般的なアドバイスにとどまり何の解決にもなりません。ただ、今回の事例の様に人事のタイミングや上司の資質の問題でパワハラが解決する事もあります。

人格否定するタイプの上司は、当然部下との信頼関係も築くことはできません。よほど結果を残せる人材でないと会社で出世することはないでしょう。適度に受け流し、人事に相談する前に記録を取っておくなど準備しておくといいでしょう。

【ペン型ボイスレコーダーを購入】使い方と性能をレビュー

会社は選んで入社したかもしれませんが、上司を選ぶことはできません。人格否定するような上司にあたってしまった場合は、ご自身のキャリアや人生設計という長いスパンで俯瞰してみたときに、自分の中でやりきるものがあったのか中途半端にしていることはないかなど、自問自答してみる事や第三者の意見を聴くなどして自分のキャリアを棚卸する機会と考えてみてください。

安易な転職は避けるべきですが、心や体を壊すまで付き合う必要はありません。一度心を病んでしまうとダメージが大きくそこから復活するには時間がかかります。憂うつな状態が続くようでしたら早めの相談が鉄則です。

もし、自分のキャリアの棚卸とは言うものの、きっかけがないとなかなかできるものではありませんし友達や同僚への相談だとただの愚痴にしかならず解決策が見えてこないかもしれません。

私も相談してみました。自分のキャリアに不安を感じたことがあったからです。誰に相談していいかわからないという方は、こちらの記事【残業とパワハラで会社を辞めたい】25歳の転職で不安を解消した体験記も参考にしてみてください。

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