- 投稿日
- 2018年11月17日
- 更新日
【パワハラでボロボロになった】自尊心を取り戻したい
過去と他人は変えられないという言葉を聞いたことがあります。確かに、上司にパワハラを辞めるように申し出たとしても、火に油を注ぐだけというか、余計にパワハラがひどくなりそうでそんな選択肢などみじんもないと思う人の方が多いかもしれません。それでは、ボロボロになった自尊心はどうやって回復したらいいのでしょう。心に病を抱えてしまうと再発を繰り返しやすいとか、回復が長引いてしまうとよく言われますが、なぜなのでしょうか。
パワハラ上司の影と徹底的に向き合ってみる。
パワハラ上司と徹底的に向き合ってみるなどと言われた瞬間、パワハラ上司の顔が浮かび、嫌な負の感情が甦ってきませんか?嫌な顔を思い出したけど、それはもう過去の出来事、目の前にパワハラ上司はいません。当時の出来事を冷静に見つめることができれば、もうこの記事は読み進める必要はないかもしれません。
ところで、パワハラ上司に何をそんなに説教されていたか、その内容を覚えているでしょうか。覚えていない方がほとんどなのかもしれませんが、極力思い出してみましょう。あなたは上司のどのようなところが嫌いでしたか?なんと言われたことが許せないと思いましたか?上司に要求できるとしたらどの部分をどのようにしてほしいと、具体的に何と言いたいですか?
あなたの頭の中は今、負の感情でいっぱいかもしれません。思い出すだけでもう耐えられそうにない。そうだとしたら申し訳でないですので、耐えられないという方はすぐにでも退出してください。今はまだ自分の心にできた傷と向き合う時期ではないのかもしれません。ここからは、パワハラ上司の亡霊に打ち勝ちたい、自信を取り戻したいという方にお勧めします。
パワハラでボロボロにされた自分の心を分析する。
ストレスの内容を思い出すのに不快な気持ちになるのは、その時の感情が前面に出てきてし
まって、嫌い、嫌だと判断しているからです。何と言われたから嫌いになったのか、あるいは嫌な気持ちになったのか、上司の放ったどの言葉が自分の中で許せないものとなり拒絶するに至ったなどと思い出す作業は、非常につらい作業になります。
このストレスを分析する作業をし、事実を取りだし、自分で改善策を立てることで次に同じことが起きたらこうしよう。二度と同じことを起こさないように次は自分でこうやって対策を立ててみようと決意します。
もしできるなら、当時のパワハラ上司とあなたが目の前にいる風景を思い出して頂き、あなたはその横でその状況を見えるほどイメージしてみて下さい。
パワハラ上司と怒られているあなたを遠目から見てみる。
パワハラ上司が職場にやってきてあなたを呼びつけます。嫌な予感がし、すぐさまスマホのボイスレコーダーをオンにしました。そしていつものように長時間に及ぶ説教が始まりました。説教の内容は、売り上げのノルマが達成できていないことと、なぜそれを達成できないのか、自分でなんとかできないのかと詰問されています。
せめて皆のいる前ではなく、個室で説教してほしいものですが、上司はお構いなしに「お前は役立たずだ、よく毎日顔を出せるな、俺の時間を使って説教してやってるんだから、おれに給料を出してほしいもんだ。もう会社に来なくてもいいんじゃないか」と罵声を浴びせ続けてきます。
しまいには、会議資料の作成、フォントやホチキスの止め方についても文句を言い始めました。なぜ自分が怒られているのか理由はもはやつけられませんが、上司も話すことがなくなってきたようです。
【パワハラ上司にかける言葉は?】他の見方、ものの考え方はできないか考えてみる。
例えば「達成できていない売り上げ目標を具体的にどうしたら改善できるか」について、すでに達成している先輩に相談してみる。あるいは自分のやり方の問題点を投げかけてアドバイスをもらってみる。ただ、この上司にもう会社に来なくてもいいとまで言われる筋合いはないと思う。
最初は少しだけ冷静だった上司もこの時点ではかなり興奮していて、ただの暴言になっているな。少し上司と距離を置く方法はなかったか、少なくとも皆の周りで罵倒するのは適切ではないと思う。ここは人事部に掛け合って、上層部から注意してもらえないだろうか。
第三者になった気持ちでその場を分析してみます。冷静に分析し考えてみるとここで、ここはこう言えば良かったなとか、ああ、こうしたら良かったなと具体策を考えられるようになります。
【パワハラ上司と決別】今この瞬間、その選択を後悔していないか。
パワハラ上司の性格や反応によっても取れる選択肢は違うと思いますが、私の選択は会社を辞めるという選択でした。この時、あ~なんであの時もっと我慢していなかったんだろうとか「後悔していれば」この退職は失敗だったのかもしれません。でも、私は退職したことで自分の生き方を見つめ直し、新しい生き方を深く考えることができ、行動を起こし、新しい仲間に出会う事ができました。
ですから、この退職は間違っていなかったと思うどころか、このまま退職していなかったらきっと後悔をする人生になっていたんだろうなと思うとこの決断は間違っていなかったと断言できます。
過去の事実は変えられませんが、過去のとらえ方はいくらでも変えられます。「今」の自分の心と体が充実していれば「つらかった過去」でさえ、あの過去があるから今があると思えるようになります。「過去」は変えられるんですね。答えは10年後になるかもしれませんが、結局のところ「後悔しているかどうか」なのです。
【パワハラから脱出】習慣の力で自分を少しずつ変えていく。
私たちは日常生活で自分が出合ったことに対してそれをどのように受け止めるか、どのように対処すればいいかということをいちいち分析したり、深く考えたりせずに済ませることが多いと思います。ひと言でいえば、自分の中で積み上げてきた常識、習慣とも言います。同じ状況に対していつも同じような対処をして、同じようにストレスを感じてしまう。でも、そんな自分を変えることはなかなか難しい。それが習慣の力です。
この習慣の力を利用すれば、自分を変えることができるようになります。同じ出来事に対しても今までとは別の受け止め方はないのか、別の対処法はないのかと洞察してみます。難しいのであれば、ある出来事に自分がどう感じるのかをイメージするようにしてください。
私は電車に乗ったら、「この人はどこから来たのかな?」「どんな趣味を持っているのかな?」など、服装や座っている姿勢、スマホは最新なのか?などの情報掴み取るように観察するようにしています。そこから、今までの自分はこう考えていたけど、こんな考えもあるかななどと考える癖をつけています。習慣の力を利用するには小さなことから積み上げることが大事です。逆転満塁ホームランを狙うのではなく、ヒットを積み重ねるイメージです。
こう考えると毎朝の満員電車も何か発見があるかもしれませんね。他の考え方もあるという選択肢を増やすことで、自分が迷ったり悩んだりした時に負のループに陥ってしまったときに役立ちますので試してみて下さい。
まとめ
・ボロボロになった自尊心は、「今」を充実させることで取り戻せる。
・「今」を充実させれば、過去は変えられる。
・自分の考え方の癖を知り、複数の考え方、モノの見方を持つことで負のループを避けられる。