- 投稿日
- 2018年12月11日
- 更新日
【パワハラで退職しても転職の面接対策はこれで解決?】リクルートエージェントの面接力向上セミナーに参加してみた。
転職活動を始めると、情報収集を始め業界研究や求人票を眺めたり、履歴書の写真を用意したり職務経歴書の準備、スーツを新調したりと慣れないこともやらないといけません。そして、転職活動の最大の難関といえば面接。面接を制する者は転職活動を制すると言っても過言ではないでしょう。
【パワハラで退職すると転職活動は不利?】面接で退職理由はなんて言う?
リクルートエージェントの面接向上セミナーは、受講者の面接通過率が受講前と比較し16%アップするという結果が出ており、受講満足度97%という高い数字を叩き出しているセミナーです。(2017年アンケート)
実際に参加してみて、このアンケート結果に納得の内容でしたので、そのレビューをしたいと思います。私は、転職サイトに登録し、まずは情報収集を始めてみましたが、面接はまだしていない状況で参加しました。面接というものを理解していなかったなと感じたのと同時に、面接を受ける前に受講していて良かったなと正直に思えました。履歴書や職務経歴書の書き方ももう一度見直そうと思いました。
当初の就活は、ただ求人票を見て、会社名、年収と勤務地、仕事内容をざっとみるくらいで気になる求人にはとりあえず応募していましたが、書類選考で落とされるばかりでした。面接対策は自分の経歴やスキルを整理してどうやってアピールしようかという事と、パワハラのことを転職理由でいうべきかな、あまり深堀されるのも嫌だなくらいな思いで、そもそも面接というものを理解していませんでした。
面接において転職理由は必ず聞かれる質問なので、このセミナーを受けたことでパワハラのことを素直に話してもいいんだなという事がわかり安心したのと、パワハラの事だけを話してはいけないという事もわかりました。それに転職理由だけでなく、全体として面接官が何を面接で聞きたいのか、面接官の立場で面接を考えることが成功の鍵になります。
退職理由にパワハラの不満をぶちまけるのはマイナス。教えてくれるのは面接のスペシャリスト
教えてくれる担当講師は、元リクルート社員で7年ほど在籍した後に独立。業務委託のような形でこのセミナーを請け負っていると思います。現在は、この方が人事に代わって面接したり、人事と一緒に面接をすることもある面接官のスペシャリストです。とにかく話慣れしていてセミナーもテンポ良く飽きずに聞いていられました。セミナーの長さもキレイに2時間でうまくまとまっていました。
面接とはどんな場でしょうか。応募した企業の書類選考に通過し企業から呼ばれて「答える場」と考えている方が多いかもしれません。でもそれは間違いだと担当講師は指摘してくれます。面接は、言いたいことを言うのではなく、相手の聞きたいことを伝える場であると。まずは、面接に対する意識を変える必要があるんですね。
そして、この面接向上セミナーの肝の部分は、ずばり「接点」です。企業との接点をいかに増やすことができるか、「接点」の探し方、証明の仕方、伝え方のポイントを教えて頂けます。それを講師の培った経験のなかから応募者側からだけでなく企業側の視点に立った形で知ることができる。だから、面接官が知りたい情報で面接対策を組み立てられるわけです。
面接対策を面接官が求めているポイントを軸に教えてくれるわけですから、97%もの人が満足したと回答するのも納得しました。このセミナーで伝えられた内容をもとに面接を準備すれば、知っている人と知らない人では結果に大きな差が生まれるであろうことは想像に難くありません。面接の最後には担当講師より強調していたポイントがありました。
【「職務経歴書は素晴らしいけど不合格」になる理由】面接官が聞いてくれるのはたったの●分。
それは話す長さです。指示がなければどんな場合であっても応募者が話すのは2分だそうです。自己紹介、経歴の説明、失敗談や成功談のエピソード、転職理由、志望動機、質疑応答と話すポイントはいくつか有りますが、応募者が話すのは2分です。2分というのはちょっと短い気がしますが、企業側が聞くにはこのくらいが限界なのだそうです。2分で言えるようにまとめるのではなく、2分くらいの感覚を身に付けることが大事とのことでした。
パワハラされた不満を長々と話していたら多分アウトなのでしょう。面接を想定しながらどのように準備すればいいのか、それもこのセミナーで教えてくれます。2時間のセミナーは一方的に話す講義形式で行われますが、ワークが取り入れられており自分で考えながら進めることができました。
企業との接点を意識しないと「あなたの経歴書は素晴らしいけど不合格」という残念な結果を応募先から受け取ることになりかねません。あなたの経歴が悪いから不合格なのではなく、企業側に「あなたの経歴なら他の仕事があっているのでは?」と思われても不合格になるというお話を聞き妙に納得いたしました。また、エージェントの話では、大体15~20社程度受けて1社通るイメージだと言っていましたので、仮に落ち続けたとしても、応募先との接点がなかったんだと考え、過度に自己否定に陥らないように注意しましょう。
【面接対策のポイントがぎっしりつまった2時間】パワハラでの転職理由プラスアルファで接点を探せ
さて、実際に参加してみて大変参考となるセミナーとなりました。ここでそのセミナーの内容を簡単に振り返るとともにメリット・デメリットもお伝えしようと思います。
面接力向上セミナーの概要及び参加者
時 間:2時間(途中5分の休憩あり)
形 式:座学(グループディスカッションや指名して答えさせるというようなことはありませんでした。)
レジュメ:面接力向上セミナー(全35ページうちワーク5ページ)
ソーシャルタイプ別面接アドバイス(全8ページ)
参 加 者:20人程度、男女比は50:50
内 容:
1.面接を正しく理解する
2.「接点」を見つける
3.面接を想定しながら準備する
4.リハーサル・セルフチェック
面接力向上セミナーの良かった点
セミナーは、非常に有意義で自分のスキルの棚卸しの仕方、面接とは何か、面接で求められているものを理解することができました。特に企業側がどういう意図をもって質問しているのかを事前に確認することができたのは今後の転職活動を進めるうえで役に立ちました。
また、現在の転職市場の動向は超売り手市場と言われています。有効求人倍率は1.62倍(2018年11月30日現在)で、面接官も人材が来てくれるのか不安に感じていることを聞くことができ、心に余裕が生まれました。ちなみに、有効求人倍率が1.62倍という事は、100人仕事を探している人がいれば162件の求人があるという意味です。これは、1990年7月のバブル期以来の高水準(この時は1.46倍)だという事です。
どうしても転職活動をしている自分が中心になって物事を考えがちですが、転職市場や各業界の動向、応募する企業の視点に立ってこのセミナーで言われたことを準備しておけば、他のライバルに比べて相当準備したと思って良いでしょうし、これだけ準備をしておけば面接の際の緊張感もだいぶ和らぐと思います。
面接力向上セミナーの悪かった点
デメリットは、行く時間がない方やセミナー会場まで遠方でいけない方向けにWebセミナーがあれば良かったのにと感じました。セミナーはとても良かったのですが、内容が濃すぎて2時間では少し時間が足りないと思います。質問の時間はなく、講義が終わった後に質問したい人は個別に質問する形式でした。講師一人ですべて運営されていたので、質問はゆっくりできない印象を持ちました。
【ニートや無職脱出のきっかけに】面接力向上セミナーに参加できるのはリクルートエージェントに登録した人限定
もし面接力向上セミナーを受けていない方がいれば、リクルートエージェントに登録するだけで誰でも受けられ、しかも無料なので是非自分の目と耳でその内容を確かめてみて下さい。内容に関していえば有料にしてもおかしくないなと感じました。また、模擬面接を受けるの機会もあり希望者は受けられますので、このセミナーで学んだことを試す機会として利用するのもアリではないでしょうか。
【履歴書や職務経歴書の見直しもできる】リクルートエージェントの面接力向上セミナー参加方法を解説
参加申し込までの流れを説明します。リクルートエージェントに登録するとこのセミナーへの参加を促すメールや担当エージェントからセミナーを受講するように勧められます。申し込み方法は以下のとおりです。
1.リクルートエージェントよりメールが届きますので下記ボタンをクリック。
2.希望の参加場所をクリックし、「次へ」をクリック
3-1.希望日時を選択
3-2.「同意する」をクリックし、個人情報を入力したら、「内容確認に進む」をクリック
4.必要事項を入力して、「この内容で申込む」をクリック
5.完了画面を確認したら、メールをチェック
6.メールを確認したら申込完了
まとめ
・セミナーは全国9か所、定期的に(東京はほぼ毎日)全国で開催されている。
・セミナーは2時間(途中5分休憩有)で座学による講義形式。ディスカッションや発言を求められることはない。
・セミナーはリクルートエージェントに無料登録すれば誰でも受けられる。
・セミナーは、企業の採用側の視点で面接に対する考え方を理解することができる。
・担当講師はリクルートで現場経験を積んだ元ベテラン社員が独立し業務委託。
・リクルートエージェントの面接力向上セミナーは参加しなきゃ損