- 投稿日
- 2018年8月1日
- 更新日
目から血が出るまで働く!?常に欠員募集中。
「ブラック企業A」は東証一部上場の小売企業で、展開地域では存在を知らない人はいない程の有名企業です。中堅幹部以上に暴走族上がりが多い事もあってか、役員からパートさんの果てまでパワハラされていました。朝出勤すると必ず誰かがキレているのが日常でした。
前日の準備が悪いだの引き継ぎが出来ていないだのと大騒ぎで、「○ね」とか「○すぞ!」と朝っぱらからスタッフが吠えています。毎度おなじみのワードは「お前じゃなくていいんだ。代わりはいくらでもいる」で、社内ではほぼ慣用句として誰もが使用しています。余談ですが、「代わりはいくらでもいる」と言う割には頻繁に欠員募集をかけており、中々人が応募してこないと言う所は味わい深い物があります。多分地元でも色々噂になっているのではないでしょうか。
続いてこの会社、スタッフが「休憩」を取るのを異常に嫌い、1時間でも休憩しよう物なら「何休んでるんだ、働け!」と怒号が飛んで来ます。休憩を認めている事業所であっても「話し声」は禁止で、全員静かに寝ているとの事でした。何故かと言うと、昼休みに人とおしゃべりする余裕があると言う事は、「午前中の仕事が足りなかったからだ」と判断出来るため、昼までは「目から血が出るまで働く」のが当たり前だ、との考えからなのだそうです。
【帰りは夜中の2時3時】午前様は当たり前
そう思えないならそれは「そいつの意識が低い」からで、昼寝しなければ午後持たないくらい午前中に働くべきなのだそうです。素敵な考えだと思いますね、「最低」と言う意味で。当然昼休憩でこのあり様ですから、忌引などはもっての他と言えます。
さて、この会社の労働時間ですが、事業所によっては毎日午前様となっております。朝8時に出勤して帰りは夜中の2時・3時。たまに夜の8時に帰るときには「今日は半ドンですか?」と嫌味を言われます。夜の8時で半ドンって・・・。素敵な会社だと思います。一定の労働時間以上になると気分が逆に良くなる症状の事を「ワーカーズハイ」と言うそうですが、スタッフ全員そんな感じでおかしくなってしまっているのかもしれません。毎日夜中の2時・3時まで働いている社員はこう言います。「会社やめる暇が無い」と。ふざけた話ですが、会社も実はそこが狙いなのかもしれません。
さてこの会社、業績は良いのですが、個人に対する数字の詰めが半端じゃありません。何しろ成績トップの者以外はすべて追求対象です。すべての者が頂点を目指し、常に数字で争う状態であれば企業の数字は良くなると言う考えの様で、体育会系ど真ん中と言って差し支えないかと思います。とにかく数字達成については必達で根性論。ノルマ未達のものは親戚全員にカード切らせてでも達成しろと言われます。
【親死んだくらいで会社休むな】転職を決意した私。
誰がこんな会社に定年までいるのでしょうか。ちなみにこの会社、正社員の定年は未だに55歳です。年金開始年齢も引き上げられると言うのに、社員の事は全く考えていないと言っても過言ではありません。55歳で定年になっても所属部署は同じで身分も同じ、業務内容もそのまま継続で給料だけがキッチリ下がると言う素晴らしい対応。
こんなんではモチベーションも一緒に下がるのは間違いありません。恐怖政治と過密労働、辞める余裕を作らせないでスタッフをコキ使うと言う横暴さ、この会社が倒産して粉々になった時、初めてスタッフは救われるのかもしれません。
さて私の話ですが、新事業所開設準備で忙しかった頃に、実の親が重篤な状態に陥りました。上司に相談した所「事務所開くまで親持たせろ」と言われてしまい、居合わせた本部の上司に相談しました。しかしその反応は同じで「家族より仕事の方が大事でしょ。みんなそうやってる」でした。結局親は亡くなりましたが、そうなったらなったで今度は「親死んだぐらいで会社休むな」と言われ、転職を決意した次第です。
こういう会社は勤務年数の長短関係なく早く辞めた方が良いと思います。会社という相手は変わりません。自分は変えられる。とにかく世界一酷い会社だと思います。みなさんもお気をつけて・・・。