- 投稿日
- 2018年8月1日
- 更新日
【パワハラ体験談】人事異動でパワハラ社員がやってきた。
私は44歳の時、繋ぎの仕事としてある地元の大きな会社に派遣社員として勤務していました。
最初は数か月で本命の仕事を決めて辞めるつもりだったのですが、なかなか仕事が決まりませんでした。
そうこうしているうちに半年以上が過ぎてしまい、同じ職場の先輩が定年退職で次々と辞めていきました。その穴埋めとして、新人の派遣社員が数人入ってきました。私は入社後半年余りで、派遣社員の中では一番古株になってしまいました。社員の代わりに派遣社員を入れていたのですが、社員が一人もいないと責任者が誰もいなくなってしまうので、他の部署から人事異動で社員が一人やってきました。
その人は前評判が悪く、嫌な噂がいろいろとありました。年齢は私と近かったのですが、言動におかしなところが多々見られました。その為、私たち派遣社員は最初から、どのような感じになってしまうのか、かなり構えていました。しかし、最初はかなり低姿勢で、物腰も柔らかく、丁寧過ぎる言葉使いで私たちに接してきました。
私はその丁寧過ぎる言葉使いが気になっていましたが、他の派遣社員は「予想とは違って良さそうな人だね」と言っていました。1~2週間が経った頃から、徐々にその人は本性を現してきました。最初は私よりも後に入った派遣社員に高圧的な暴言を吐いていました。私が見えないところでそれは行われていたようです。
【すぐに上司に相談】男性の更年期の症状がでていたのかも!?
私はその被害に遭った人から悩みを打ち明けられ、とうとう本性を現してきたと思いました。
私はすでに反リーダー的な立場だったので、まずは直属の上司に相談しました。社内でもかなり噂になっている人だったので、私がその話をしたら、「やはり」というような表情をしていました。その派遣社員はその後の何度か、その人からいじめに遭い、泣いていたこともありました。
そして、ついに私にも攻撃をしてくるようになりました。ある時、その人がいたので話しかけたら、突然キレて怒りだしました。そして、今までの鬱憤を私にぶちまけるように、怒り狂った声で話し始めました。その時、他の部署の人がそばにいたのですが、その人も驚いた様子でした。それから数日後、再び、その人は私が仕事をしている時にやってきて、また別のことで高圧的な態度で話し始めました。
その内容は「社員と派遣社員は立場が違うのだから、そこをきちんとわきまえて仕事をしろ、時給を貰っている分だけきちんと働け」というような内容でした。私はその時はさすがにキレてしまい口げんかになりましたが、双方が折れないまま終わってしまいました。そして私は度重なる暴言に耐えかねて、以前相談した直属の上司にそのことを伝えました。
すると、その上司はすぐに、その上の上司と相談し、その人は人事異動で他の部署に行くことになりました。本人も自分の暴言が原因だとわかっていたようで、異動の話が来た時は素直に応じていました。この人の場合は性格的なものと、家庭環境などの他にも、年齢的なものもあったような気がします。今思えば、いわゆる男性の更年期の症状が出ていたのかもしれないと思いました。
【パワハラをする背景を考えるように】大人としての自己管理が大切
特に40代の男性ではこうした高圧的な発言を聞くことが他にもあったからです。適切な治療を行うなどの対策を各人が取っていく必要があるのではないかと思っています。当時の私は明らかに派遣社員への差別だ、パワハラ社員だと思っていました。しかし、そういう人を何人か見てきて、その裏には体調が悪いとか病気などが原因で起こっていることも多いのだということを知りました。
自分をコントロールができなくなるのは、自己管理が上手くいっていないからだと思います。これが自分や周りの人を苦しめることになってしまうのだと改めて思いました。この一件以来、パワハラやその背景にある問題などをいろいろと考えました。これは会社だけではなく家庭内でも十分にあり得る問題です。
しかし、どのような境遇だったとしても、まずは社会人として、または大人として自己管理がきちんとできる人でありたいと強く思うようになりました。