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【パワハラによる「うつ」で復帰を焦らない】8割が再発?復職への3つの支援とポイント

厚生労働省の患者調査の概況によればうつ病などの気分障害患者数に絞ると1999年に44.1万人となっていた状況が2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、2014年には111.6万人著しく増加している傾向が読み取れます。

うつ病というのは非常にわかりにくい病なので、診断基準によっても結果が大きく左右されたり、再発しやすい病であるのでデータの結果も異なるケースもあると思われます。データにはあらわれない患者も一定数存在するでしょう。しかし、今やうつ病というのは誰もがなりうる病であるともいえるかもしれません。

上司のパワハラによるうつの場合、社会復帰には元の場所に戻りづらい場合も想定されます。回復には時間がかかるという事を前提に心と体、生活が今の状況と比べて改善するよう少しずつ進めてください。克服のための3つの支援とポイントをまとめてみました。参考にしてみてください。

家族の支援でしっかり休養を取り、心と体、生活を取り戻す。

パワハラによりうつになってしまった場合に限りませんが、まずは体を休息させることが必要です。いまのあなたは心も体も限界を超えているのですから。まずこのことを理解し、しっかり休むことを最優先に考えましょう。頼りになるのはやはり家族の存在です。

休むことや医師の治療で心と体が回復してきたら、規則正しい生活を心掛けましょう。初期の段階から回復してきたとしても焦らずに、まずはできることを少しずつ始める、大きな決断をしないことがポイントです。身の回りからできる事と言えば、家事ですね。炊事・洗濯・掃除などできるとことから始めてみましょう。もちろん家族と一緒に話をしながらやるのもいいでしょう。掃除や洗濯は心がすっきりしますし、料理も頭を使いますので頭の体操になります。

うつの回復には長期間を要しますので、再発の懸念も想定しながらできる限り経済的な負担を減らし、休養できる環境づくりを整えることも必要です。国の制度としては、医療費の自己負担額が軽減される自立支援医療(精神通院医療)制度によるサポートを活用することができます。

家族の支援だけでなく行政にもあなたを支える支援があります。労災認定や傷病手当といった申請だけでなく、利用可能な行政手続きは活用し家族だけに負担させないようにしましょう。

専門家の支援を受けることをためらわない

体の治療には医師の指示に従い、服薬管理を行いましょう。回復してきても勝手に服薬を止めることのないよう医師に判断を仰ぎます。心の専門家である心理職など専門機関を活用し、復帰計画を一緒に立ててみるのもよいでしょう。復帰までは様々な不安がよぎります。

経済的な不安、休んでいるうちに自分の居場所がなくなってしまうのではないかという不安、またパワハラにあうのではないかという不安など様々でしょう。悩みを相談する、今の気持ちを伝える、客観的なアドバイスを受けるなど、専門家を有効活用しましょう。決して一人で抱え込んではいけません。

うつから回復し、社会復帰できたとしてもちょっとしたストレスで再発、悪化するかもしれません。復帰後も定期的に専門家に相談し、今の自分を受けいれ、素直になることが大切です。専門家の指導をもとに活動日誌(WAS)をつけたり、リワーク支援プログラムを活用するのもよいでしょう。

また、専門家との相性もあります。少し話しをしただけですぐに変えてしまうのはよくないですが一定期間支援を受けても信頼関係を築けないと感じたら専門家を変更すること検討してみましょう。過度に依存するのもよくありませんが、不信感を持ち続けたまま付き合うのもよくありません。何事もそうですが、偏りすぎずバランスを取ることが大切です。

同じ職場に戻るのであれば、会社の支援や理解も欠かせない

今のあなたは、パワハラがつらく、もう会社を辞めたいという考えをもっているかもしれません。でも重大な決断は今すぐ下さないのが賢明です。そう考えさせているのはあなたではなく「うつ」という病がそうさせているのかもしれません。退職はリスクを伴います。休息し、まずは異動できないか可能性を探ってみるのも選択肢の一つです。

今までいた職場や仕事があなたの天職であり、やりがいを感じられるものである場合、違う仕事であってもその会社や働いている同僚と仕事がしたいのであれば同じ会社に復職するのもいいでしょう。同じ職場の方が慣れていますし、通い慣れた環境を変えずに済みます。

その際は、やはり会社の上司、他の上長、会社の理解が不可欠です。せっかく復職できても周囲とコミュニケーションがうまくいかない、ちょっとしたきっかけで再発する懸念もあります。落ち着いてきた症状を悪化させてしまうケースもあるでしょう。

同じ職場に戻るなど考えられない。その会社に復職することで再発をしてしまう恐れがまだ残っているのであれば、職場を変える、仕事内容を変えるという事も必要かもしれません。必ずしも元いた場所に戻ることが社会復帰とは限りません。この経験であなたは自分の内面を深く知る機会に出会えました。あなたにしかできない役割を見つけたかもしれません。何があなたにとって最善の道なのか、自分一人で考え込まずに相談してみましょう。

自分を責めない、焦らない

皆が働いているときに自分だけ休むなんてできない、などと思う必要はありません。心と体、生活を立て直していくことが最優先です。社会復帰できたとしても油断は禁物。以前はできていた仕事が同じようにできなくても自分を責めてはいけません。

うつでは、感情のコントロールがきかなくなり、ものの考え方も一辺倒になりがちです。否定的な感情や家族に暴言を吐くようなことがあっても「うつ」がそうさせている、と気づきましょう。

何事も焦りは禁物です。気持ちはわかりますが、焦ったり不安な気持ちを抱えたままでは、休んだつもりでもちゃんと休めていなかったり、ちょっとしたストレスで悪化する場合もあります。回復しているかどうか、どのタイミングで復帰するかについてのタイミングは非常に難しいので、専門家の判断を仰ぐなど自分の判断だけで決めないようにします。

たとえ家族に相談していたとしても、家族も専門家ではありません。あなたが復帰してくれれば安心するでしょうが、その期待が判断を鈍らせることもありますし、プレッシャーになることもあります。自分の気持ちに正直になり、できることを一つずつ増やしていく感覚で取り組みましょう。

治したいと思う気持ちを忘れない。

うつの回復には長期間の療養やトレーニングが必要です。家族の理解や支援があってこそ生活が成り立ちます。始めは休むことが目的ですが、できる事がひとつずつ増え回復してきたのであれば、いつまでも家族の支援に甘えてはいけません。人は甘やかされるとついつい甘えてしまうモノですし楽な方へ流れてしまいます。

焦る必要はありませんが、治したいと思う気持ちを忘れずに持ち続けてください。そのためにも専門家の力を借りて計画的に復帰計画を作成、実行していきましょう。計画は一度立てたら終わりではなく、何度も見直すことで実現しやすくなります。

ストレスをためない

生きていく上で避けられないこと、それはストレスです。日本の社会では働き方改革が叫ばれ、パワハラに関する法整備についても注目されつつあるもののまだまだ遅れていると言わざるを得ないのが現状です。

ストレスにさらされることは避けられません。であれば、ストレスをためない工夫やストレスをためない為に物事のとらえ方を少しだけ変えてみる、そんな発想が必要です。例えば、パワハラ上司のために、なかなか思い通りにいかない状況であれば、どうやったらその状況を乗り越えられることができるか、嫌な上司がいるからこそ、それをどう乗り越えるかを考えます。その障害や困難さを「面白いな」と考えられるようになれば、ある意味ストレスがストレスでなくなります。

一方、ストレスはモノの見方で変えられるとはいうものの、やはりストレスはたまるものです。うまくストレスを発散する自分なりの方法を見つけることも重要です。真面目なあなたはストレス発散のやり方がわからないかもしれません。何もやる気が起こらないときは無理にする必要はありません。充分休んで、規則正しい生活ができるようになったら始めてみましょう。

難しく考える必要はありません。基本的には「何していたい?」ってことです。好きな漫画を読むのもいいでしょう。今までやったことのない釣りを始めてみるなど、没頭できる趣味やレジャーに「ハマって」みましょう。しばらく休めることになったのですからこの機会にいろいろと試してみるといいでしょう。

まとめ

上司のパワハラを受け、なんとか休職することができ、心と体を休め、ようやく普段の生活を取り戻すことができました。でも、復帰したばかりのあなたにはまだまだ再発の懸念が残っています。ちょっとしたストレスで悪化するかもしれません。

再発を繰り返すと慢性化してしまうのもうつの特徴です。家族も復帰を願っておりますのでその分期待に応えたい気持ちはわかります。ですが、うつとはよくなったり、悪くなったり一進一退しながら次第に良くなっていくものです。家族もわかってくれていますので、つらくなるまえに家族や専門家、会社に相談しましょう。

パワハラの問題はあなたひとりで解決できるものではなく、周りの当事者意識が必要です。中小零細企業では制度の整備もされていないかもしれませんが、周囲を巻き込んで一人で抱え込まないようにしましょう。必ず治すという強い意志を保つのも大変なことですが、向き合うことから逃げていては解決しません。再発を防ぐためにも定期的な報告、連絡、相談です。あなたの思いが会社を動かすこともあるのです。

もし、会社にパワハラの防止について訴えたにもかかわらず、相談窓口の設置や研修会の開催など再発防止策を何もしてくれないという事であれば、労務管理に対する意識が低く、人を育てるという意識が薄いのかもしれません。会社が積極的に改善に取り組まなければパワハラ問題は生じるでしょう。職場は探せばいくらでもあります。転職に向けた情報収集も同時並行で進めておくのもよいかもしれません。

管理人のストレス発散方法は露天風呂です。自然に囲まれた状況で温泉に入るのが格別です。パワハラをうけて気分が沈んでいたときは人に誘われて講演会を聴きに行ったり、今までやったことのないゴルフを始めたりしてみました。温泉では心身ともにリラックスできましたし、講演会では笑顔の自分を取り戻すことができました。そういえば、最近笑ってなかったなって普通に思いました。

ゴルフは体を動かせるのでいいですね。まだまだ始めたばかりで、ルールやゴルフクラブのことすらまだよくわかっていません。ですが、新しいことに挑戦し、好奇心を持つことは良い方向に作用しています。運動せざるを得ない状況ですから、自然と体を動かすようになりました。心に余裕ができると自然とモノの見方は柔軟になってきます。

つらいパワハラの経験も、これからのあなたの人生をより豊かにすることで、「あの経験があったからこそ、今の自分がいる」といった「良い思い出」に変えることができます。ストレスとして引きずるのか笑い話にするかはとらえ方次第ってことですね。

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心を病んでしまうほどのパワハラを受けることは大変つらいものですが、見方を変えれば、自分の人生をどう選択していくのかを深く考えるきっかけにもなります。

 

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