これってパワハラ?私のパワハラ体験談

パワハラに負けない心と対処法について解説するサイト

我慢を美徳とする日本社会は、パワハラが横行する異常な社会

上司のパワハラで仕事をすることが恐怖に

社会問題になっているパワハラ。大なり小なり、被害に遭った方が多いのではないでしょうか。かくいうわたしもパワハラを体験した一人です。当時のわたしは社会人二年目の二十四歳。数十の支店を持つ大手企業に務めており、異動先の直属の先輩Kさんからパワハラを受けました。

Kさんはもともと性格がきついと色々な人から言われている先輩でしたが、非常に仕事ができるところをわたしは尊敬しており、彼女の役に立ちたい、良好な関係で仕事をしていきたいと、日々明るく振る舞い、仕事に打ち込み、一緒に飲みにも行きました。しかしそれは、唐突に始まりました。

わたしが仕事のメモをデスクマットにはさもうとした瞬間、「マットに文字がうつるからやめろ!」と怒鳴りつけられました。その時のわたしは恐怖よりも驚きが勝り、なんでこんなに怒ったんだろうと不思議に思いました。それからはもう、息の詰まる日々でした。わたしの電話応対の言葉を一言一句聞き細かく駄目出しをしたり、仕事を教えてもらえなかったり、わたしが取り次いだ電話に出てもらえなかったり。

精神を病んで仕事を休むまで上司は何も対応してくれませんでした。

何をやるにもストレスで、わたしは職場で仕事をすることに恐怖を抱くようになりました。Kさんは大勢の前で怒鳴ることも増えて行き、ついには挨拶に返事をしなくなり、職場でわたしの存在を無視するようになりました。わたしも最初は怯えていましたが、徐々に「なんでわたしがこんな目に遭わなければいけないんだ」という怒りが沸々と沸いてきて、言い返したり、怒鳴り声で返事をしたりと、反逆を試みたりもしました。が、やはり立場が下なので状況は変わりません。

徐々に疲れていったわたしは、家族、他の支店の先輩、そして直属の上司に相談をしました。反応は様々で、他の支店の先輩からは、彼女が以前にも部下を潰したことがある等の情報を得ることができ、家族からは「そんな職場に行かなくていい」と逃げ場を与えてもらいました。ただ、直属の上司は「がんばれ」というだけで何も動いてはくれませんでした。上司が動いたのは、わたしがついに精神を病んで仕事を休んだ後です。

パワハラから得た4つの教訓

部署を異動させるから退職はしないでくれ、と言われ、わたしはその支店から去ることになりました。支店が変わってからは徐々に精神も回復し、通常通り勤務できるようになりましたが、結局のところ、パワハラ問題自体は解決しませんでした。他支店の先輩も、直属の上司も、彼女に注意したり、態度を改めさせるような動きはまったくしていないからです。彼女はこの先も、自分の下に入った部下に似たような態度をとるでしょうし、それが原因でわたしのように精神を病む人も出るでしょう。出続けるでしょう。わたしがこの体験で学んだことは四つです。
・必ず誰かに相談して、自分が置かれている状況を知っていてもらう必要がある。
・ただし、会社の人間は誰もパワハラを直接的には解決してくれないのであてにしない。
・自分の心身を守るためにはなりふり構わず自分勝手に逃げたほうが賢い。
・逃げてもその先で何度でもやり直せる。

いつまでもパワハラに耐え続け、我慢をし続けて、本格的に精神に異常をきたしていたら、社会復帰ができなくなっていた可能性もありますし、何より自分の健康な心身を失っていたかもしれません。大事な人生の時間を奪われていたかもしれません。

我慢を美徳とする日本社会ですが、圧倒的な立場の差を利用して人間を追い詰めるこのパワハラが横行する、異常な社会でもあります。この社会で運悪く、パワハラ上司のハズレくじを引いてしまったら、とっととそれをお断りしましょう。あなたには他にもたくさんの仕事、たくさんの職場、たくさんの人間関係を選ぶ権利があるのですから。