- 投稿日
- 2018年5月6日
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【パワハラ体験談】パワハラ上司が後に部下になることも
パワハラが原因で5年で退職
今考えても非常にむかつくぐらいのパワハラを受けていました。私は大学を卒業してから地元の住宅メーカーに就職しました。住宅メーカーの営業が自分に合っていなかったのもありますが、いい上司に巡り合わなかったこともあり就職してから5年で退社しました。その住宅メーカーは地元ではそこそこ名前の知られた会社で、従業員は各営業所を全て合わせると100名近くいたと思います。
住宅メーカーはどこも同じなのか分かりませんが、私が勤めていた会社はとにかく結果主義でした。これでもかというぐらいに営業成績を競争させていました。固定給はあるのですがプラスの歩合の部分の割合が大きく、営業成績の上位と下位では 年齢が変わらなくても倍ぐらいの差がありました。私は5年で辞めたぐらいですから営業成績もいつも下のほうでした。
「この役立たずが!」口癖のように言われました。
とにかく営業部長が口の悪い人で、営業部全員集めては成績が下位の社員に対して「役立たずが」 と口癖のように全員の前で言われていました。このような暴言だけなら普通に我慢できますが、成績が下の社員に対して1人1人にねちっこく役立たずぶりをみんなの前で説教するのです。もちろん成績が悪いわけですから叱咤されるのは当然のことです。一番言われたことで頭にきたのは給料の比較でした。
給料日に営業部全員集められ、成績上位者と私を比べて「お前と○○(上位者)は これだけ歩合の額に違いがあるんだよ。札束の厚みが違うだろ。お前より後輩なのにこんなにも差をつけられた恥ずかしいな。 俺はこの額の差を見て1人で笑っちゃったよ」とみんなの前で言われました。
頭を撫でられながら「もうちょっと頑張ってちょうだいよ」と嫌味いっぱいに馬鹿にされました。その時にこの会社を辞める決断をしました。その時は、悔しさや怒りは通り越えて腹のなかが決まってすっきりした気持ちになったのを覚えています。パワハラを受けていたのは私だけではなく、営業成績の下位のメンバーはみんな同じような対応を受けていたので、飲みに行ってはその上司の愚痴を言っていました。
ある日突然上司が格下げに、その理由は…
愚痴は言えますが訴訟を起こすといった具体的な動きを取れるわけでもなくただ飲み屋さんで愚痴を言う程度でした。ところがある日、その上司が地方の営業所の所長という形で本部を離れました。営業部長だったことから考えると格下げです。何が起こったのかと言いますと、同じように成績が下の方で上司の愚痴を言い合っていた元同僚が、社長の娘さんと結婚したのです。
元同僚が社長に何かを言ったのかはわかりませんが、そのタイミングで上司が営業所に飛ばされました。会社を辞めた今でも元同僚とはプライベートで連絡は取り合っていますが、その件については細かくは話をしていません。話はしていませんがだいたいわかります。その元同僚は現在の住宅メーカーの役員に入っています。
このような経験から考えると、上司だからといって偉そうにパワハラをしていると、いつどこで立場が逆転するかわかりません。後輩や部下が10年後には自分の上司になる可能性もあるわけです。それを頭に置きながら仕事をすることが大事だなと思います。