- 投稿日
- 2018年9月5日
- 更新日
パワハラのおかげで精神的に強くなれたとポジティブに解釈
【優しかった先輩上司が少しずつ豹変】次第にパワハラを受けるように
私は現在39歳の男性で、介護施設にてリハビリのスタッフをしています。リハビリスタッフとして勤務しだしたのが、12年前の27歳の時で、最初はリハビリの修行を積む為、約1000床を誇る有名な総合病院に就職する事にしました。就職して最初の内は、ベテランスタッフとペアになって仕事をしていくのですが、その時にペアになった30代前半の女性スタッフからパワハラを受ける事になりました。
最初の内はとても優しい先輩で、仕事もとても丁寧に教えてくれていました。他の新人は比較的、厳しい先生に当たっていたので、ラッキーだなと思っており、最初は楽しく仕事をさせて貰っていました。しかし、1ヶ月くらい経過すると、私の担当になった先輩(以後Aさん)から「仕事の事で悩みがあったらいつでも連絡してね。」と言われ、自然な流れで連絡先を交換する事にしました。
メールを交換してからは、時折挨拶程度のメールを送る程度だったのですが、しばらくするとメールが少し私に気があるんじゃないかという内容になっていきました。 当時、私には彼女がいたし、Aさんはタイプ的にも無理なタイプだったので、仕事以外のメールには素っ気ない返事をしていました。その頃からAさんの態度が少しずつ豹変し始めたのを覚えています。
【医師からはうつと診断】プライドをズタズタに引き裂かれる想いでした。
私がAさんに気が無い事に気付き出したのか、次第に私への当たりが強くなり始めました。例えば、ある患者さんの情報について質問すると「こんなん学校で勉強して来なかったの?何でもかんでも聞かんと自分で考えたら?そんなレベルで仕事してたら患者さん殺してまうよ!?」と鬼の形相。
Aさんが言う通り、自分で調べた内容を報告すると「全然違うんだけど。何にも分かってないね。あなたはもうこの患者さんの身体触る資格無いわ。」と言われ、本当にリハビリの担当から外されてしまいした。 またその他の受け持ちの患者さんにリハビリをしている時も「貴方のやり方全然違うよ。こんなやり方で本当に良くなると思ってるの?素人同然じゃん。本当にライセンス持ってるの?」など、リハビリスタッフとしてのプライドをズタズタに引き裂かれるようなプレッシャーをかけ続けられました。
気が付けば、ほとんどの担当から外されてしまい、受け持ちの方はただ一緒に廊下を歩くだけのリハビリなど簡単な症例ばかり。修行の為に、わざわざ大病院に就職したのに、これでは意味がないと考え、Aさんに内緒でリハビリ主任の男性に相談してみる事にしました。 しかし主任からも「出来ていないのは事実だし、それで相談されてもなぁ。自分が頑張って勉強すれば良いんじゃないの?」とめんどくさそうに言われてしまいました。
【パワハラから身を守ろう】時には全てを投げ出して逃げる事も必要
誰にも相談出来ず、窓際族のような仕事しか与えられない日々が続き、そのうち食欲不振や不眠に悩まされるようになりました。体調が整わず、病院に行き、先生に事の発端を話すと「これはうつ病だね。このままじゃ君潰れてしまうよ。勇気がいると思うけど、環境を変える事が1番の治療じゃないかな?」と遠回しに転職を勧められました。
大病院にこだわっていたのでかなりとまどったものの、パワハラで身体を壊してはどうしようもないと考え、就職して半年で退職する事にしました。退職後は1ヶ月程度休養し、違う病院で勤務するようになってからは、体調を崩す事が無くなり、比較的簡単にうつ病を克服する事が出来ました。もしあの時、医師から退職を進められなかったら、恐らくズルズルと勤務しており、うつ病は悪化の一途を辿っていたんじゃないかと今でも思う事があります。
その場から逃げる事はかなりの勇気を要しますが、時には全てを投げ出す事も必要なんだなと言う事を、その時の経験から勉強させて貰いました。 今ではその時の厳しさがあったから、精神的に強くなれたんだとポジティブに考えられるようになっています。