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残業しても終わらない仕事をさせるのはパワハラ?


就業時間終了間際にプレゼン資料のやり直しを迫られる。休日出勤しても仕事がやりきれない。何度、修正しても再提出を求められる。サービス残業なんて当たり前。これってパワハラに該当するのでしょうか今回は、パワハラの定義となっている「過大な要求」について見てみます。


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過大な要求って何?

過大な要求とは、業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制や仕事を妨害する行為をいいます。例えば厚生労働省 明るい職場応援団では、以下のような事例を挙げています。

業務上の些細なミスについて見せしめ的・懲罰的に就業規則の書き写しや始末書の提出を求めたり、能力や経験を超える無理な指示で他の社員よりも著しく多い業務量を課したりすることは、「過大な要求」型のパワハラに該当することがあります。【厚生労働明るい職場応援団より抜粋】

過大な要求で扱われる判例としては、「電通過労自殺事件」があります。労働者のメンタルヘルスを考えるきっかけとなったケースで会社の安全配慮義務違反を認定しました。この安全配慮義務違反というのは、上司が業務量を適切に調整する措置を取らず、会社も問題を放置したとみなされました。

労働時間の管理についてはこちらの記事をご覧ください。労働時間の管理はもちろん大切なことですが、業務量を適切に管理するためにはどれくらいの時間で業務を処理できるかということも上司は把握している必要があります。上司はあなたの業務処理能力をきちんと把握しているでしょうか。また、あなたは自分の業務処理能力を把握していますか。

【上司のチェックが厳しすぎる?】パワハラ上司になりやすい人の特徴

仕事ができる上司

いわゆる「仕事ができる」上司は、時間の使い方や効率良い作業方法、結果を出すための能力に長けています。唯一誰もが平等に享受できる資産が時間です。だからこそ時間を有意義に使う大切さを知っています。

自分が自然にできるがゆえに、できない部下に対して「なぜ」できないかが理解できません。そして「なぜ」できないのかを詰問し、「あーしろ、こーしろ」と「親切な説教」が始まります。しかし、自分の時間を使って丁寧に教えているにもかかわらず一向に自分の満足する結果が上がってこない。次第に教えるのも疲れ、イライラが募り怒りが爆発してしまいます。

メンタルに不安を抱えている上司

慣れない管理職で部下が思うように動いてくれない、結果が出ない。実は夫婦離婚の危機にあって仕事が手につかない。など上司自身がメンタル不調を抱えている場合もあります。上司にも余裕がないですから、常にイライラし、些細なことでも怒鳴るようになってしまいます。

一社員の場合は、メンタル不調を理由に休むことができても上司の場合は、職場で指示を出すものがいなくなるので簡単には休めません。自己管理ができなければ管理職としての適性を疑われ人事にも影響すると恐れを抱いているのかもしれません。結果的に部下に八つ当たりしてしまったり、相手の気持ちを考える余裕もなくパワハラに及んでしまうというケースもあるでしょう。

自己顕示欲の強い上司

自分という存在を認めさせ、自分は会社にとって必要不可欠な重要な存在であるという欲が強い人は、その力を見せつけるために上司にあたらえられた権力を利用してしまいがちです。自分の「こうあるべき」という考え方と違った行動する部下は、「間違っている」と判断し、本人は自分の価値観を押し付けることが正しく、部下のためでもあるとさえ思い込んでいます。

上司にもさまざまなタイプがいますので、上記のような特性が見られたらコミュニケーションの取り方を変えてみるなどの注意が必要です。そのためにも相手の行動を理解するよう努めて冷静に分析をしてみましょう。

パワハラ上司のこうあるべき、価値観を理解する。

パワハラ上司に対応するには、まずは相手をよく知ることから。でもうちの上司ホントに理解不能なんですけど?そんな疑問があるかもしれません。まずは、上司から注意されたことを記録しておきましょう。パワハラ上司とか関わる中で、上司はどういうところに「こうあるべき」があり、どういうパターンで怒りが爆発するのか、何に対して怒っているのかを分析してみます。

怒りをコントロールするアンガーマネジメントでは、ストレスを2つの軸で4つのカテゴリに分けることで、ストレスにどう向き合い行動していくかを整理していきます。2つの軸とは「コントロールできるかできないか」「重要か重要でないか」になります。

1.指摘された内容がコントロールできかつ重要である。
経験不足で仕事のやり方が効率化できていなかったので改善点を検討しすぐにでも行動を起こす。
2.コントロールできないが重要である。
自分の調査や経験値では対応できないため、上司や同僚などに相談して問題をコントロールできるようにする。
3.コントロールできるが重要ではない
時間があるときに処理すればいい単純なことなので、優先順位を調整する。
4.コントロールできないが重要でもない。
自分で考えても何の解決にもならないことなので、深く考えない。

上司からの指示や時間なくてもやらなければいけないことがあると、まじめな人は一人で抱え込み、全部を全力でやろうとしてしまいがちです。そして悩んでも仕方のないことにいつまでも時間を使っていたりするので、時間がいくらあっても足りなくなってしまうのです。

パワハラ上司からの指導でも一人で悩んでパニックにならず分析するには、先の二軸の考え方を取り入れて、「時間がかかる事とすぐできる事」と「効果が大きいものと効果が少ないもの」を軸に仕事の優先順位を決めてもよいでしょう。すぐにできる事で効果があることは最優先で取り組みますが、時間がかかり効果が少ないものはやらないと決断する。やらないことを決めるという事も時間管理をするうえでとても重要なことです。

まとめ

・終了時刻間際に到底終わりそうにない量の業務を指示するなど、能力や経験を超える無理な指示で他の社員よりも著しく多い業務量を課したりすることは、「過大な要求」型のパワハラに該当する可能性がある。

・パワハラ上司になりやすい傾向として、仕事のできる人、パワハラ上司自身もメンタルに不安がある、自己顕示欲が強い人はなりやすいので注意が必要

・上司の「こうあるべき」を知り、適正な業務量を知るためにも2つの基準を設けて時間を有効活用する。

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