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パワハラが原因で笑えなくなっていた私

私は上司からの度重なるパワハラがきっかけでうつ病を発症し、会社を転職した経験があります。当時の私は入社3年目の25歳で、従業員数500人ほどの自動車メーカーでエンジニアとして働いていました。エンジニアの世界は男性が多いので、私が所属していた部署は、私を含め全員が男性でした。

ものづくりが好きで飛び込んだエンジニアの世界でしたが、冒頭で述べたように私は上司から度重なる嫌がらせを受けていたので、エンジニアの世界には嫌気がさしてしまいました。そのため、転職先はエンジニアとは無縁の事務の仕事を希望しました。事務を選んだ理由は、事務の仕事は女性が多い印象だったので、前職とは違った雰囲気で働けると感じたからです。

しかし、転職活動は中々うまくはいきませんでした。転職にはリクナビネクストを利用していたのですが、まず気になる企業に応募をしても、面接で落とされることがとても多かったのです。転職先が決まるまでには合計で8社の企業で面接をしたのですが、合格することはありませんでした。

パワハラで辞めたとは言わなかった。

当初は2か月ほどで転職先を決める予定のはずが、気付けば半年が経とうとしていました。当時は、いつまでこの状況が続くのか不安でたまりませんでした。しかし、このままではいけないと思ったので、私は面接で何がダメだったのかを振り返ることにしました。

まず、面接では必ずといっていいほど退職理由について聞かれますが、私はパワハラで退職したことは面接官に言ったことはありませんでした。人によってはパワハラで辞めたことを「根性がない」と受け取る方もいると考えたためです。そのため、パワハラで退職したことについては面接の合否には影響はなかったはずです。

では、何が原因で面接に合格することができなかったのでしょうか。そこで、気付いたことが一つありました。私は、面接では必ずといっていいほど笑っていなかったのです。なので、面接官からは「もっと素の表情を出してください」と苦笑いされたことが何度もありました。

面接官は応募者の人柄を見ている。

私は普段はよく笑う人間だったのですが、前職でうつ病を発症したこともあって、うまく笑えなくなっていたのかもしれません。しかし、今振り返ると、無理にでも笑っておくべきでした。もちろん、面接で笑顔になれば合格できるわけではありませんが、面接官は応募者の人柄を見ています。

採用する側は、少なからず笑顔があって、コミュニケーションがとれる方が入社してくれることを望んでいるのです。なので、面接で笑顔を見せなかったことは失敗でした。もう少し面接で笑っておけば良かったと後悔しています。

そんな失敗から教訓を得たことで、次に受けた面接では無事に内定を頂くことができました。私は転職経験を通じて、「どんな辛い状況でも笑顔は絶やしてはいけない」ということを身を持って経験することができました。

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