- 投稿日
- 2018年9月6日
- 更新日
パワハラと感じたら抱え込まずにまず相談
【会社ぐるみのパワハラ】私の悪口をみんなに吹き込んで笑っていた
パワハラを受けた当時の私の年齢は23歳、飲食店のホールスタッフとして働き、簡単な調理補助もしていました。その会社は家族経営の小規模株式企業で、個人飲食店を2店舗経営しており、従業員数はパート・アルバイトを含め、100人程度だったと記憶しています。アルバイトの大半は高校生、私は派遣社員、正社員は10人にも満たないほどの会社です。
実際パワハラを受けたのは、店舗でのことでした。私の勤務した店舗は、一階席と二階席に分かれており、一階は主に団体客やツアー客が多く、外国人観光客を相手にすることがほとんどでした。それに対し、二階は会社の接待で使われるようなお座敷で、料理も接客もかなりの差があるものでした。私は当然一階担当でしたが、何故か二階のお客様にしか出ないような高級なお酒や水割りセット、重いものは全て一階に置いてあり、必ず内線で呼ばれ上まで持っていく仕組みでした。
それを一回にまとめてくれるなら全く文句はありませんが、ひどい時には5分おき程でそういえばあれも持ってきて、などと内線がくるのです。そして、大量の氷をエレベーターもないような二階まで運び、一階まで戻れば一階のお局様に怒られます。どれだけ時間がかかっているんだ!と怒鳴られますが、かかった時間は時計を見ても3分程度。むしろ早い方だったと思います。
【総支配人のパワハラ発言】ショックで足が震えました
そんな日々を過ごしても、派遣社員の立場では仕方ないと我慢していましたが、いつも私の悪口をみんなに吹き込んでは笑っていたんです。私の分の賄いにだけ辛い調味料を大量に入れ、それでむせた私を見て笑う。教えてもらってもいない仕事を教えたのにできないと言って怒る。そんな小さな嫌がらせを受けていました。それは新入りに対するいじめだとばかり思っていたので、パワハラの文字は浮かんでいませんでしたが、衝撃の一言をある日聞いてしまったのです。
それは総支配人の言葉でした。あいつは派遣で高い給料払ってやってるんだから存分に働かせろ、なんならやめさせたくなるような状況に追い込め、と言っていたのです。ショックで足が震えました。厳しく指導されてもこんなこともわからないと怒鳴られても私の勤務態度がまだまだ甘いからだと自分を叱咤していた私はなんだったのかと思いました。
結果その次の日は仕事を休み、家に引きこもってしまいました。悩みを打ち明けたくても、全ては会社ぐるみなのです。とにかく誰にも言えず、仕事に関係のない友達に話を聞いてもらい少し気持ちを軽くすることしかできない日々が続きました。その時ふと、派遣会社に相談をしなかったのに気づきました。すぐ、担当の方に連絡を取り、現状を説明しました。
職場の労働環境からのうつと診断
するとすぐに派遣先の責任者の方との話し合いをしてくださり、状況改善を約束していただいたとの報告を受けました。しかし、それすらも口約束だったのです。それどころか告げ口として状況はエスカレート、派遣会社の方にしか休みの連絡を入れることすらできなくなる程に悪化しまったのです。とうとう、毎日涙の止まらない日々を送る生活となり、退職のための診断書をもらうことも兼ねて心療内科を受診しました。
すると、労働環境からのうつと診断をされました。派遣会社にその診断書を提出すると、何故もっと早く相談してくれなかったのかと、派遣会社の方にも言われ、ますます人間がわからなくなりました。そこからもう4年になろうとしています。未だに心療内科に通う日々は続いていますが、あの頃よりマシだという気持ちが今の私を支えています。
少しでもおかしいと感じたら、まず誰でもいいので相談しましょう。友達でも誰でもいいと思います。おかしいと気づいた時点でハラスメントです。抱え込まないで、対応してくれる機関は調べればたくさんあります。手遅れになる前に、うつになる前に、それが一番です。