- 投稿日
- 2018年7月13日
- 更新日
【パワハラ体験談】ワンマン社長のパワハラ
20歳初めて入社した会社員でパワハラを受けました。後に、パワハラだったと判明したのですがその時はパワハラだとは思っていませんでした。中小企業の部類に入っていたのですが、特に家族経営からの脱皮を考えている社長でした。中堅企業へと変化しつつある時期でしたからとても厳しかったです。運輸業界でしたから男性が多い職場でした。
パワハラという認識がない会社文化
社長直轄の経営管理部という部署でしたので、新入社員が社長に直接報告に行くということが時々ありました。今思えば、上司のフォロー体制にも問題があったと思います。企業間の癒着などを嫌っていた社長は、お中元お歳暮をすべてお断りするよう周知していたようですが、新入社員の私はまだ知らなくて、直接いただいたお中元をもって社長に報告に行きました。もちろん、上司に行けと言われてです。
そのときに社長がなぜか激高し、そのお中元を手元に受け取るやいなや、私に向けて投げつけました。怒鳴られたことは記憶にありますが、あまりにも唐突な行動だったので、何を言われたのか内容を忘れるくらい頭が真っ白になりました。その後、上司に泣きながら報告し、上司とともに社長に怒鳴られることになりますが、上司も殴られていました。
部署全体が社長への信仰が厚く、パワハラだという認識はなかったように思います。不条理だとか、憤りを感じたのは確かですが、新入社員として今後社内で生き抜くためには、この仕打ちは当然受けるべきものだと認識してしまい、感情を押し殺すようになってしまいました。よく泣いていた記憶はあります。真剣に相談できる相手はいませんでした。同期は営業所に配属だったので相談できず、家族には報告ということしかできない状態でしたが、私の話の内容をあまり理解していない様子でした。上司に相談することは、時々ありましたが、異動などで上司が変わるとその上司からもパワハラを受けていましたので、自分が納得するということがなかったように思います。
退職するという選択肢もある
何もできなかったのですが、結局何年か経過するうちにパワハラだという認識は広がっていったと思います。被害者は私だけではありませんでしたが、辞める人は多かったです。原因を一身上の都合とするしかなかったですし、私は入社してから社会というものを学んでいたので、辞めるという発想さえなかったです。
教訓として思うことは、他の人のように逃げるようにやめることが正解だと思いました。逃げることができないといつまでも社畜という枠の中で生き続けないといけない苦しさがあると思います。ですが、性格が柔軟に対応できたり、その社風があっている場合は続けても問題ないのかもしれません。
社会全体から見れば、横行しているパワハラのレベルはMAXであり、社内からみればまだまだパワハラレベルがひよこのように思うからです。合わないと思った瞬間に逃げるという手段があるということを忘れないようにしたいと思いました。