- 投稿日
- 2018年11月5日
- 更新日
無視する?逆らう?お局様のパワハラ対処法
理不尽…。お局様を一言で表すなら、この言葉ではないでしょうか。会社には必ずと言っていいほどいるものです。「私が法律」と言わんばかりに厄介な存在ですから、スルーできるならスルーして下さい。但し、度が過ぎるパワハラ行為には毅然とした対応をしなくてはいけません。
会社の上司だけじゃない!?パートのお局様による意地悪なパワハラ
そもそもパートのお局様にパワハラは該当するのでしょうか。厚生労働省ではパワハラを「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」と定義しています。ここでのポイントとなるのは、「職場内の優位性」と「業務の適正な範囲を超えて」の2点です。
職場の優位性というのは、通常上司や社長などが想定されますが、職務上の地位だけでなく人間関係や知識経験など様々な点を考慮していますので、パートのお局様による正社員の新人社員に対する嫌がらせも業務の適正な範囲を超えて行われるものであればパワハラになる可能性があります。
また女性だからといって、暴力を振るわないとは限りません。むしろ、女性の方が男性よりも感情的になりやすいため気を付けたほうがいいかもしれません。なかなか目には見えない地味な嫌がらせや、無視をするなどして仲間外れにするといった行為は証拠が残りにくいですが職場環境を悪化させる行為になります。
長いものには巻かれろとは言うものの、お局様のやりたい放題にさせていては健全な職場環境とは言えずいつか必ずほころびが生まれますから、パワハラで悩んだら一人で悩まずに相談をすることを第一に考えましょう。
あら探しをして嫌味や小言を言ってくるお局様のパワハラ対処法は上司にも使える!?
お局様があなたに嫌味や嫌がらせをする理由、それは「特に理由はないけど、ただ気にいらないだけ」なんですね。嫌われている特別な理由なんてありませんので、「なぜ、私なんだ!?」と原因をいくら追求しても見つかりません。相手はあら探しをしているのですから、失敗やミスを改善する努力は必要ですが、自分がすべて悪いとか、完璧な人間になろうなんて思う必要ありません。
お局様のパワハラ行為は、当然職場の皆もわかっています。ですが、お局様だからと流れに任せてしまうとどんどんエスカレートしていきますので、早めに対処しなければなりません。面と向かって言うなんて無理であれば、お局様に意見できる立場の上司に相談してみましょう。一人で抱え込まず、周りの者を巻き込んで自分だけでなく皆が困っていることを訴えてみます。
パワハラ問題は、会社のトップや管理職が意識的に行動しなければ変わりません。相談するだけで何も改善されないことの方が多いです。でも相談するだけで気はずいぶん楽になります。周りがサポートをしてくれる場合もあります。自ら声をあげない限り変わるきっかけは生まれないんです。お局様が改心し、職場の雰囲気が劇的に良くなることは永久にありませんから、その職場でこれからも働こうと考えているなら、コミュニケーションの仕方を変えてみるのも一つのやり方です。
若い男子にめっぽう弱い!?パワハラをするお局様を徹底的に理解する。
最近の研究では、ある程度のストレスはやる気を奮い起こしたり、人生を幸福にしてくれる良い面がある事もわかっています。お局様というストレスは、自分を成長させてくれる貴重な存在だと見方を変えることで、明日から「お局様」が「希望のお星様」に見えてきます。自分のマインドセットを変えてみるのです。
マインドセットを変える、モノの見方を変えることであなたの行動は変わるはずです。目の前にいるのは、「面倒で嫌味な顔も見たくないお局様」から「自分のコミュニケーション能力を試し、人間力を鍛えるため人物」になるのですから、自然とコミュニケーションの取り方も変わるはずです。無視しても問題ない人であれば気にしなくてもいいだけですが、どうせ毎日顔を合わせるのであればモノの見方を変えてマインドセットすれば、行動の仕方や接し方が変わります。
そんなの無理と思うでしょうか、それ面白そうだからやってみようと思うでしょうか、その選択もあなた次第です。そんなことやったことないからできない、自分はこういう人間だからできるはずがない、と自分で自分の限界を決めてしまったら、人はそれ以上成長できません。ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」という有名な言葉がありますが、人は自分の考えている以上のことはできないんですね。
「思考は現実化する」(ナポレオン・ヒル)
【お局様の末路】パワハラするお局様を退職に追い込むのはパワハラ!?
一点気をつけて頂きたいことは、パワハラ被害者であるあなたがパワハラ加害者になってしまわないことです。同じような嫌味を言ったり、仲間外れにしたりする。それは、お局様が今まであなたにしてきたことと同じになってしまいます。相手を攻撃すれば、その仕返しを考えるようになり結局は負のループに陥いります。
相手を責めたり、言い負かすのはある意味で簡単なことかもしれません。でも言い負かされた相手の心に残っているものは、ねたみや嫉妬といった負のイメージです。相手を知ることで、お局様の「人から認められたい」欲求をくすぐってあげましょう。お局様と言われるからには、それだけ仕事もできる人なはず。その人から学ぶべきことも多いでしょう。
あなたのおかげでこんな事もできるようになりました。って言われて嬉しくない人がいるでしょうか。いつの日かお局が機嫌良さげににあなたに話しかけてくる。あなたも軽い冗談を交えながらそれに応える。
そんな事ができるようになったら、この「ゲーム」あなたの勝ちです。
我慢できなかったら「逃げる」という選択肢がある。
そうはいっても、一度こじれた関係を修復するのは口で言うほど簡単ではありません。このお局様とは永久に分かりあえないなと感じたり、あなた自身がパワハラに我慢できなければ「逃げる」という選択肢があることを忘れてはいけません。
なぜなら、精神疾患で心と体を壊すことほど損なことはないからです。最悪「自殺」に至ることもある怖い病気ですから、自分は大丈夫と思って引き際を見失わないようにしましょう。
例えば、パワハラに対して我慢し続けていると体に様々なサインが出てきます。それは、胃痛や頭痛であったり、夜眠れないなどの症状です。ひどくなれば、職場に行くと考えただけで胸が詰まったり呼吸がしづらくなったりすることもあります。うつなどの症状が出る前に異動願いや退職願いの検討をすることも必要です。
問題を一人で抱え込むのではなく、心を病む前に早めに相談しましょう。
まとめ
・パートのお局様であってもパワハラは成立する。
・お局様を理解するマインドセットでストレスを力に変える。
・パワハラ被害者の気持ちがわかるからこそパワハラ加害者になっていはいけない。
・パワハラで精神疾患になるほど我慢してはいけない。